映画・テレビ

最強のゆるキャラは天草にあり

みうらじゅんが提唱し、新語・流行語にノミネートされた「ゆるキャラ」。
滋賀県彦根市の「ひこにゃん」とか奈良県の「せんとくん・まんとくん・なーむくん」トリオとか。
自治体が生んだ「ゆるキャラ」はそれこそ無数にある。
でも、最強の「天然ゆるキャラ」といえば、なんと言っても天草だろう。

「天草テレビ」の女子アナが、それだ。
女子アナといっても、歳がハンパではない。
最高齢はなんと105歳。
堂々のギネス入りだ。
しかもその発言の歯に衣着せなさ加減は、他の追随を許さない。
天草の資料館が移転される報道では、「天草市長は気が狂ってる」と発言した御仁。
麻生太郎総理大臣にも、全然ひるむことなくツッコミまくった女子アナ。
東京のキー局の女子アナに、こんな芸当ができるか。
そんな芸当ができる女子アナが、天草にはいるのだ。

どうだ。
このキャラクターに勝てる「ゆるキャラ」がいるだろうか。
しかも着ぐるみじゃないぞ。
れっきとした女子アナだぞ。
これは強いぞ。

どれだけ最強キャラかは、こちらをクリック。

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低俗よりも大事なモノがある

「低俗番組」という言葉がいつ生まれたかは知らない。
でも、テレビができてすぐにジャーナリストの大宅壮一が「一億総白痴化」という言葉を作り出しているくらいだから、かなり古くからこの言葉はあるのだろう。
「低俗番組」ときて、すぐに連想するのが「8時だヨ! 全員集合」。
視聴率50パーセント超を稼ぎながら、一方で毎年のように「子供に見せたくない番組」のトップに挙げられていた。ぶろぐるの家は割とその辺は鷹揚だったので、毎週「全員集合」を見てたのだが、家庭によっては見ることを禁じられていたところも多かったという。

確かに「全員集合」は下品だし、コントは先が読めるし、毎回同じスタイルだった。
でも、文句なしに面白かった。
「全員集合」がエライのは、どんなに批判されようが、スタイルをほとんど変えなかったこと。
これが途中で全面リニューアルされたりしていたら、とても16年も続かなかったろう。
それだけドリフターズ以下、スタッフ一同のこだわりのようなものを感じる。
いや、少年時代のぶろぐるもそれとなく感じていたのかもしれない。

かように「低俗番組」に対する批判は昔からあるのだけれど、最近の批判を見ていると、「低俗」かどうかというより、おもしろいかつまらないかが基準になっているように思われる。

ぶろぐる的には「低俗」かどうかより、そちらの方がずっと大事だ。
そして、最近のバラエティ番組(特に夜の)は、「低俗」以前に、おもしろくない。
だから、この4月に転勤した際に薄型テレビを買ったけど、せいぜいニュースとドキュメンタリー、あとは近所のレンタルビデオショップからDVDを借りて見ているくらい。
夜7時以降は、ほとんど民放を見ない。
NHKもあまり見ないけど。
そしてその分、DVDでドリフやコント55号のコントを見ている。

結論から言えば、「低俗」だけどその分おもしろい番組は、ぶろぐる的にはOKです。

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わたしとゴジラとの出会い(その2)

初代ゴジラの映像は、それまでにも断片的に見てきたけど。
国会議事堂を破壊するシーンとか。
でも、全編を見るのはこのときが初めてだった。

使い古された表現だけど、初代ゴジラはとても怖い。
狂気をはらんだようなギョロ目と、笑いを浮かべているような口が不気味。
夜の東京で暴れるシーンは、まさに「闇に蠢く」というイメージそのものだ。
そして、いかなる攻撃にもびくともしない不死身ぶりが、こんなに恐ろしいものだったとは。
アメリカの怪獣映画は、軍隊の攻撃に一応傷つく。
キングコングしかり、金星獣イーマしかり、原子怪獣しかり。
ところがゴジラは、爆雷にも戦車砲にも高圧電流にも全くびくともしない。
そして、それらを全て、口からはき出す放射能火炎によって焼き尽くしてしまうのだ。
しかも逃げ惑う人を情け容赦なく押しつぶし、女子供もデパートごと焼き殺す。
この極悪怪獣ぶりは、当時の観客にとって衝撃的だったろう。
悪のゴジラの極致を見たぶろぐるも、それからしばらくは、夜空を見上げては、街を襲うゴジラの姿を夢想したものだった。

この映画を見た当時、実は粘土細工にはまっていたぶろぐるは、来る日も来る日も粘土で街のセットを組み立てては、同じく粘土で作った怪獣にぶち壊させていた。
それが12・3歳のころだったから、いかに年甲斐がない子供だったかがわかるだろう。
「ジオラマにすればよかったのに」と言われそうだが、当時のぶろぐるにそんな資金力はなかった。
当時流行っていたガンプラさえ買えなかったのだから。
まして、怪獣映画のビデオソフトなど、手に入れるのは夢のまた夢であった。
だって、ソフト一本25000円だよ。
レンタルビデオショップが出る以前の話だよ。
だいいち、当時のぶろぐる家にはビデオデッキはなかった。
ネットから動画をダウンロードし放題の今とは隔世の感がある。

昭和は遠くなりにけり。
ぶろぐる歳をとりにけり。

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わたしとゴジラとの出会い

11月3日は、統計的に雨の日が多いらしい。
で、そのとおりになった。
今日は紅葉でも見に行こうかと思ったが、やめた。
このところの朝晩の冷え込みで、ところによっては紅葉が見頃である。
で、来週ぐらいには紅葉の写真を撮ってこようと思う。

ところで、11月3日は、「ゴジラ記念日」でもある。
理由は簡単。54年前の1954年11月3日、「ゴジラ」が公開されたから。
ぶろぐるがリアルタイムでゴジラ映画を見たのは、1984年の「ゴジラ」からだ。
とはいえ、この時代は、よくテレビのゴールデンタイムでゴジラ映画を放送していた。
今でも、ドラえもんの映画版や名探偵コナンの映画版を放送するように。
放送された作品は「怪獣総進撃」「南海の大決闘」「ゴジラ対メカゴジラ」など、どちらかと言えばゴジラが人間の味方をするようになった時代のものが主だった。

そういえば、覚えてますか。
ドラえもん映画版の第一作「のび太の恐竜」の同時上映は「モスラ対ゴジラ」だったってこと。

ぶろぐるはこの映画を見に行きましたが、「のび太の・・・」よりも「モスラ対ゴジラ」のほうがお目当てだったっけ。
そのころぶろぐるの頭の中では、「ゴジラ=人間の味方」という図式ができあがっていたので、この映画の中でのゴジラの悪党ぶりには驚かされました。
名古屋のコンビナートを炎上させ、名古屋タワーを倒し、名古屋城を崩壊させるゴジラ。子供心にも怖すぎました。
でも、モスラの幼虫に負けたのが、ちょっと悔しかったのを覚えてます。

ぶろぐるの中でゴジラ熱が盛んになったのは、ゴジラ復活の話が本格化し始めた1983年頃から。
あの頃、たしかゴジラ復活を盛り上げようということで、いろいろなイベントがあった。
伊福部昭の特撮映画音楽のコンサートがあった。
その曲をヒカシューがシンセサイザーで演奏したLP「ゴジラ伝説」が話題になった。
ゴジラ映画のビデオ化も盛んになった。
東宝特撮映画の傑作を10本全国各地で上映されていたのも、その一環だった。
「ゴジラ」「ラドン」「モスラ」「キングコング対ゴジラ」「海底軍艦」「モスラ対ゴジラ」「三大怪獣 地球最大の決戦」「怪獣大戦争」「キングコングの逆襲」「メカゴジラの逆襲」といったラインナップだったと思う。
その中で、「ゴジラ」と「モスラ対ゴジラ」の2本立てを見に行ったのが、たしか小学校6年生のとき。

悪のゴジラは「モスラ対ゴジラ」で洗礼済みだったけれど。
白黒ゴジラの映像は衝撃的だった。(つづく)

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映画「巨人と玩具」

ゆうべ、「巨人と玩具」という映画を観た。
増村保造監督の1958年度の作品。
とは思えないほどテンポが速い。
登場人物も早口でまくしたてる。
そして、演出が斬新。
だから、逆に上映当時、興行的には思い切りコケたとか。
でも、今観るととても昔の話とは思えない。

舞台は、売り上げにしのぎを削る製菓業界の話。
そのうちの一社「ワールド製菓」は、新製品をどうやって売り込むかに頭を悩ませていた。
来るキャラメル商戦に、必ず勝たなければならない。
そのためには、他社を圧倒できるような宣伝をしなければならない。
次期宣伝部長を狙う課長の合田(高松英郎)と部下の西(川口浩)は、町で見かけた少女・京子に目をつけ、彼女を宣伝用マスコットにすることで、販売競争に勝ち抜こうとするが・・・。

自己主張の強い女性を描くのがうまい監督だけあって、男性陣よりも女性陣の方が魅力的である。
京子役を演じた野添ひとみの、決して美人とはいえないが、歯並びの悪さがかえって愛くるしさを醸し出しているところ。
そして、頭軽すぎの女のコから、したたかな女優への変貌ぶり。
さらに、西の恋人でライバル会社へのスパイのような役回りをする女性(名前忘れた)を演じた小野道子のドライな女っぷり。
でも、男性陣も伊藤雄之助のカメラマン役の怪演ぶりは笑えました。

ぶろぐる的に好きなシーンは、西が恋人を連れて海へドライブするシーン。
疾走するオープンカーを、茂み越しに移動撮影した場面は、当時としては斬新だったんだろうな。
あのころの映画を見慣れているつもりのぶろぐるは、あのシーンを観て、おおっと思いました。

「三丁目の夕日」の時代に、こんなに現代的でシビアな映画が作られていたなんて、ちょっと意外でしょ?

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俳優・緒形拳

俳優の緒形拳が亡くなった。
享年71歳。

最近あまりテレビとかで見ないな・・・と思ってたら、突然の訃報。

緒形拳というと、人によって代表作の意見が分かれるかもしれない。

大河ドラマの「太閤記」の秀吉。
テレビドラマの「仕掛人梅安」の梅安。
映画「砂の器」の警察官。
映画「鬼畜」の印刷屋の主人。
映画「復習するは我にあり」の殺人犯。
(ぶろぐるは特にこの殺人犯・榎津巌を演じた緒形拳が好きだ。
簡単に人を殺す残酷さを持ちながら、同時にうまく人に取り入る人なつっこさをも兼ね備えている。
まさに、緒形拳以外に考えられない配役だった。
菅原分太や北野武でもできそうな気がするけど、何か違うような気がする。)

はたまた、テレビドラマ「破獄」の脱獄囚。
「モルツ」のCMも印象深かったなあ。

いろいろな役を演じた人だった。
ぶろぐる的な見方をすれば、基本的に骨太な人だが、人なつっこさと危うさを同時に演じきれる人だった。
だから善人の役も、悪人の役も幅広く演じることができたのだろう。
どちらかというとホームドラマ向けの人というより、サスペンスドラマ向けの人だと思った。

最近こういう骨太な俳優って、本当に芸能界にいなくなったね。
イマドキのイケメン兄ちゃんには望むべくもないし。

いずれにしろ、また素晴らしい俳優が一人いなくなった。
合掌。

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忍びの者

またまた山本薩夫の映画を見た。
今度は時代劇「忍びの者」。
これまで荒唐無稽な忍者映画に、徹底的なリアリティを持ち込んだとされるこの映画。
山本監督が左翼出身なので、階級闘争の映画とか、権力者への怒りが随所ににじみ出ているとかいう批評もありますが。
虚心坦懐に見ると、娯楽作品として結構楽しめる。
山本監督のすごいところは、重厚な社会派ドラマを、娯楽性たっぷりに見せてくれるところ。
これは時代劇だが、市川雷蔵演じる石川五右衛門と、伊藤雄之助演じる百地三太夫との対立を縦軸に、信長暗殺とそれに伴うアクションシーンの連続で、最後まで見せてくれる。

この映画は、脇役が光る。
百地三太夫には伊藤雄之助。
実は三太夫には、ある秘密があるのだが、ネタバレするので秘密。
石川五右衛門に信長暗殺を遂行させるため、自分の妻を寝取らせたり、彼女を殺した罪を五右衛門に着せたりする大悪党ぶり。
こんな忍者の頭を、憎々しげに演じているところがすごい。

若き日の若山富三郎が演じた織田信長も強烈だ。
ただの暴君である。
しかも、「一滴飲めば死ぬ」という毒薬を飲まされても、あっさり復活してしまうタフさには笑ってしまう。
一般的にはこういうのを「荒唐無稽」というのだが、若山富三郎なら妙に納得してしまう。

全体的に「小悪が大悪と戦う」ような構図になっている。
だから、織田方も伊賀忍者も、どちらも応援しにくい。
どうしても、図らずも信長暗殺に巻き込まれてしまう石川五右衛門を応援したくなってしまう。

この忍者映画、リアルさが受けてシリーズ化されたが、やはり一作目のこの作品が面白い。


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白い巨塔(映画版)

久しぶりに「白い巨塔」をDVDで見た。
といっても、唐沢寿明のではない。
田宮二郎の元祖「白い巨塔」だ。
田宮二郎と言えば財前五郎、財前五郎と言えば田宮二郎というぐらい、ハマリ役だった。
実際、田宮二郎は、TV版「白い巨塔」クランクアップ直後に猟銃自殺を遂げているし。
ぶろぐるが「白い巨塔」を初めて見たのは大学生の時。
NHKの名作劇場であった。
あのころは休日の朝によく昭和3~40年代の名作が放映されていたっけ。

ところがそのころのテレビは、シネマスコープの作品に関しては、情け容赦ないほど左右を切りまくっていた。
だからスタッフ・キャストの名前が画面全体に出るタイトルロールは必ず縦に長細かった。

で、医学用語はよくわからなかったけど、とても面白かったことをよく覚えている。
今回は新潮社の原作本を全部読んだ上で、映画を見てみた。

大勢の人間が入り乱れて、結構複雑なストーリーを、脚本の橋本忍が手堅くまとめ、それを山本薩夫がさらに手堅くまとめている。と言ったら、映画評論家の言いぐさになりますか。

やっぱ俳優陣がすごいですね。

主役の田宮二郎は言うに及ばず、東野英治郎、小沢栄太郎、田村高廣、加藤嘉、滝沢修といったムチャクチャ豪華で重厚な演技人が脇を固めている。
でも、ひときわ異彩を放っていたのは、なんといっても、財前又一役の石丸健二郎だろう。
石丸健二郎といえば、「天国と地獄」でのデカ長役も印象的だった。
この映画でも、義理の息子の五郎を何が何でも教授にするためになりふりかまわず金をばらまく俗物ぶりがすごい。
いらん話だが、頭のテカり具合がハンパじゃない。
あんな脂ぎったオヤジを演じられる人って、今どれぐらいいるのだろう。


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感想「戦場のピアニスト」

今更ながらに、ロマン・ポランスキーの「戦場のピアニスト」を見た。

戦場のピアニスト(2002) - goo 映画
戦場のピアニスト(2002) - goo 映画

一番印象に残ったのは、ナチスの兵士がこともなげに、しかも理不尽にユダヤ人を殺害する場面。

車いすの老人に起立することを強制し、できないと見るや、4階のバルコニーから投げ落とす。

「どこに行くのですか」と質問しただけで、頭を撃ち抜かれる女。

ナチスに殺されたわけではないが、ゲットーの場面では、何気なく行き倒れた人々がさりげなく挿入される。

ポランスキー監督は、そうした凄惨な場面を実に淡々と描いており、それがかえって、戦争の残酷さを浮き立たせることに成功している。

そして主人公のピアニストは、そうした過酷な状況にありながら、それでもさまざまな人々の助けを借りて、奇跡的に生き延びる。それが嫌だという人もいるようだけど、ぶろぐるにはそこに監督の意図があったように思われる。

彼はユダヤ人の声なき声を代弁するために生き延びたのだ。

そう考えてラストを見ると、ピアニストの鍵盤を弾く指は、ナチスの暴政に苦しみあえいだユダヤ人を象徴しているかのように見える。

とにかく傑作である。

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常識を超えた男

新しい学校に赴任したら、家の近くに大手のレンタルビデオ店があった。

だから学校から帰ったら、毎晩映画三昧なわけで。

特撮のコーナーを見たら、思い切りチープな特撮番組(?)のDVDがあったので、思い切り借りてみた。

その名は電エース」!

全作品を見たわけではないが、今まで見てきた特撮の中で、一、二位を争うほどつまらない。(この場合の「つまらない」はほめ言葉です念のため)

気持ちよくなると変身するヒーロー」というフザけた着想もさることながら、身長2000mの巨人という、柳田理科雄が聞いたら発狂しそうな設定。なかなかグーです。

柳田理科雄ならこう言うだろうな。「日本アルプスの山々が格闘するようなものだから、まちがいなく東京は徹底的に壊滅する!」

そのくせ、特撮史上、最も巨大な部類のヒーローでありながら、全くそれを感じさせないバトル。ミニチュアの中の東京タワーの置物、俺も持ってるんだ。修学旅行のみやげ。

とにかく突っ込みどころ満載の「電エース」。ていうか、その前に脱力必至

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鬼畜という映画を見た

「鬼畜」という映画を見た。 エロ映画ではない。今から30年前の日本映画。

あらすじに関してはこちらをクリック。

鬼畜(1978) - goo 映画

見終わった感想を率直に言わせてもらえば、岩下志麻が怖すぎる。いや、うますぎる。

子役の3人が怯えて近寄らなかったのもうなづける。

特に生後11ヶ月の赤ん坊の口に無理矢理ご飯を詰め込むシーンは鬼気迫るものがある。

主人公の緒形拳もうまい。情けなさ過ぎる印刷屋の主を見事までに演じていた。緒形拳というと、どちらかというと冷酷な役柄というイメージが強いけど、実はこういう役も演じられるのだ。

それにしても、3人の子役がとてもけなげで、哀れを誘う。

松本清張=野村芳太郎コンビといえば、なんと言っても、「砂の器」「張込み」にトドメをさすが、この映画はいわば「隠れた傑作」に位置するんじゃないか。

児童虐待・子捨て・子殺し・・・、テーマは恐ろしく重たいものですが、一見の価値ありです。

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2001年宇宙の旅

SF作家のアーサー・C・クラークが亡くなった。享年90歳。

記事はここをクリック。

アーサー・C・クラークといえば、あの「2001年宇宙の旅」でおなじみの作家。

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ぶろぐるがこの映画を見たのは、高校2年生のとき。

淀川長冶の名調子が冴えていた頃の「日曜洋画劇場」で見た。

何十分もカットされてて、しかもワイドをテレビサイズに無理矢理カットしたものだったけど。

それでも衝撃的だったなあ。

SFX(この言葉ももう古いですね)全盛の時代でそう思ったのだから、1968年の初公開時はさぞかし大変な衝撃を受けた人がたくさんいただろう。

「ウルトラマン」や「怪獣総進撃」とこの映画を並べてみれば、わかると思う。

念のため。決して日本の特撮をバカにしているわけではありません。ぶろぐるはその昔、円谷英二を神と崇めてました。

それだけ、誰も見たことがない映像だったと言いたいのです。

「2001年」の映像のすごさは今までいろいろなところで語られているので、ここではあえて省略するが。

何十回も見た中で気づいたことがある。

この映画、やたらと食べるシーンが多すぎはしないか。

「人類の夜明け」の場面では、武器を手にしたヒトザルが動物の肉を食らってたし。

宇宙ステーションから月への定期便「エアリーズ号」や、モノリス発掘現場に向かう船内で博士たちは宇宙食を食べてた。後者のはサンドイッチそのもので、「宇宙食も進歩しましたね」なんていう台詞が出てくる。

ディスカバリー号の船内でも、ボウマン船長たちはペースト状の宇宙食を食べてた。うまそうには見えなかったが。

そして、スターゲートの果ての白い部屋で老化していくボウマンも、朝食(だろうと思う。パジャマにガウンをひっかけた姿だったし)を食べていた。

こんなにたくさん食べるシーンが出てくるのは、食べ物を題材とした映画は別として、そうはないんじゃないか。

となると、キューブリック監督はかなり意図的に食べるシーンを入れたのではないか。という推測が成り立つ。

じゃあなんで、そんなに食べるシーンをやたらと入れたのか。

ずっと考えているのだけど、なかなか結論が見出せない。

ともあれ、「2001年」という偉大な作品を作った巨匠に、合掌

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わたしの好きな黒澤映画(野良犬・その3)

野良犬(1949)(1949) - goo 映画
野良犬(1949)(1949) - goo 映画

↑↑↑あらすじはこちらをクリック。

佐藤刑事負傷。

ショックを受ける村上。

そんな彼が、いよいよ遊佐と対決する。

有名な「ソナチネ」の場面。そして、史上名高い「ちょうちょ」の場面。

あの、遊佐の号泣の場面で、ぶろぐるはいつも泣いてしまう。

遊佐という男は、本当は気の弱い、真面目な青年なのです。

復員兵であるというハンデはあるにせよ、彼は自分の弱さに負けて、とうとう恐るべき犯罪に手を染めてしまったわけです。

そんな彼が、小学生たちが歌う、「ちょうちょ」を聞いた時、何を思っただろうか。

彼の両手は血にまみれてしまった。

もう、無邪気に「ちょうちょ」を歌えない。

オレは人殺しだ。

オレは野良犬だ。

取り返しのつかない自分に気づき、もだえ、そして泣いたのではないだろうか。

「野良犬」は刑事ドラマの名作と言われています。

終戦直後の映画ですが。

今見ても絶対面白いです。

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わたしの好きな黒澤映画(野良犬・その2)

野良犬(1949)(1949) - goo 映画
野良犬(1949)(1949) - goo 映画

↑↑あらすじはこちらをクリック。

ベテラン刑事佐藤と新米刑事村上は、ピストル強盗殺人犯・遊佐についての情報を聞き出すため、彼が想いを寄せている踊り子・並木ハルミのアパートへ行く。

ちなみにこのハルミを演じたのは淡路恵子で、まだ16歳の時だったという。

16歳で映画出演はあまり珍しくないと思うが、露出度の高い恰好でダンスを踊る場面で登場したときは、当時の観客はびっくりしたんじゃないか。

今なら10代のビキニ姿なんて、珍しくも何ともないけど。

むしろあまり過激な写真集が出て、「児童ポルノ法」に抵触するんじゃないかなんていわれているぐらいで。

ハルミは、10代の女の子特有の意固地さで、頑として遊佐のいどころを言わない。

佐藤は、部屋に置いてあったマッチを手がかりに、単独で遊佐の居所を探る。

その時に、万が一のことを考えて、佐藤は村上にピストルを借りる。

これが後の村上と遊佐の対決の伏線になるのだが・・・。

さて、佐藤はついに遊佐が宿泊しているホテルを突き止める。

ところが、刑事が来たことが遊佐に気づかれてしまう。

佐藤の前を逃げようとする遊佐。

追う佐藤。

そのとき。

パーン、パーン!

乾いた銃声。

この間ずっと、ホテルのラジオから流れているのが、「ラ・パロマ」。

この甘いメロディが、サスペンスフルなシーンによく似合うんだなあ。

ただ流れているのではなく、あるときはじかに聞こえて、あるときは受話器越しに・・・というふうに緩急自在に、しかもとぎれなく流れてきて、場面の緊迫感をいやがうえにも高めている。

・・・と言葉にしてみましたが、実際にこの場面は映画を見てもらわないとすごさがわかりません。DVDでのリプレイ回数が一番多い場面です。(つづく)

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わたしの好きな黒澤映画(野良犬)

野良犬(1949)(1949) - goo 映画
野良犬(1949)(1949) - goo 映画

↑↑あらすじはこちらをクリック。

ご存知、刑事ドラマの元祖。

この映画から、若い刑事はみんな犯人を全力疾走で追いかけるようになった。

「踊る大捜査線」につながる、何かというと突っ走る若い刑事と、それをいさめるベテラン刑事。

時々一番好きになる黒澤映画。

黒澤明は、何よりもまず、「見せる」ことに命を駆けた人だと思う。

もちろん、優れたドラマであることが大前提だけど。

例えば、「フレンチ・コネクション」にも影響を与えたという、冒頭の追跡シーン。

例えば、ピストル屋を探して、三船敏郎が盛り場を延々うろつくシーン。

例えば、プロ野球の試合中にピストル屋の元締めを逮捕するシーン。・・・と、印象的なシーンがてんこもり。

しかし何といっても、最大の見せ場は、志村喬演じるベテラン佐藤刑事が、犯人に撃たれる場面でしょう。(この項つづく)

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わたしの好きな黒澤映画(隠し砦・その2)

隠し砦の三悪人(1958) - goo 映画
隠し砦の三悪人(1958) - goo 映画

黒澤明をはじめとする橋本忍、小国英雄、菊島隆三の脚本家チームは、この映画のシナリオを作るにあたって、秋月方・山名方に分かれたという。そして山名方が作る難関を、秋月方が一生懸命知恵を絞って解決していくことで、シナリオを練り上げていったということだ。

象徴的なのが、「関所越え」のシーン。

「隠し砦」を出発して、雪姫と黄金を運ぶ真壁六郎太一行。ところが、二人の百姓が裏切ったせいで、関所の警戒が厳しくなってしまう。戻ろうにも、「隠し砦」はすでに山名の手に落ちており、まさに進退窮まった状態。

そこで、彼らはこのピンチをどう切り抜けたか。

詳しくは映画を見てほしいのだが、秋月方チームは相当頭を悩ませたという。

同じように、頭を悩ませた場面は、「火祭り」のシーンにも感じ取れる。

山名方の策略に乗せられ、二人の百姓が黄金の入った薪の山を火祭りのために供出させられそうになる場面。

供出を拒めば、すぐにばれる。かといって、供出すれば、黄金はどうなるかわからない。

そこで、彼らはこのピンチをどう切り抜けたか。

「隠し砦」の面白さは、連続するピンチにどう対処するかにあることに間違いないのだが、それ以上に魅力なのは、随所に現れるアクションシーンである。このことは前回にも触れた。

真壁六郎太とライバル・田所兵衛との槍合戦のシーンが魅せる。

思いっきりワイド画面を意識した構図だけど、気合十分、丁々発止の対決は何度リプレイしても面白い。

そして、ぶろぐる一番のお気に入り、「裏切りご免!」

この場面で、この映画は名作の座を勝ち取ったと言っていいだろう。

あと一歩で早川領というところで、山名方に捕らえられてしまった、六郎太と雪姫。そして雪姫に助けられた女。

彼らは国境近くの関所に一時拘束され、明日にも処刑される。

首実検に来た田所兵衛。

六郎太に敗れ、あげく情けをかけられたために満座の中で大殿に罵られ、弓杖で打たれたことを恨む兵衛。

情けをかけられたのは、己の器量のためであると言い、兵衛の主君の度量のなさを笑う雪姫。

「装わぬ人の世を、人の美しさを、人の醜さを、この目でしかと見た・・・六郎太、礼を言うぞ! これで姫は、悔いなく死ねる!」

人の命は 火と燃やせ

虫の命は 火に捨てよ

思い思えば 闇の夜や

浮世は夢よ ただ狂え

歌う雪姫の目に涙。

 そのとき兵衛は、何を思ったか。

   こういう場面の後の「裏切りご免!」なだけに、気持ちがスカーッとする。

いよいよ処刑場に連行される雪姫たち。

その時、間然! 田所兵衛の八面六臂の活躍が始まる。

金塊を積んだ馬を早川領に逃がし、槍で侍大将たちをたたきのめし、雪姫たちの縄を切る。

「兵衛! 犬死は無用! 志あらば続けっ!」

「よっしゃ!」

「隠し砦」のテーマが高らかに鳴り響く中で、雪姫、六郎太、女が次々と早川領に走り行く。

そして、これまでの味方に向かって兵衛、

「裏切りご免!」

と言って、馬に飛び乗り、風のように早川領に駆けていく。

この爽快感、スポーティな快感、映画でしか表現しきれない、この鮮やかさ。

ぶろぐるは随分いろんな映画を見てきたけど、こんな場面はめったに見たことない。

黒澤ファンの間では、必ずしも評価が高くない映画だけど、ぶろぐるは大好きな作品だ。

リメイクの「隠し砦の三悪人」を見る前に、ぜひ見てほしい。

隠し砦の三悪人(1958) - goo 映画
隠し砦の三悪人(1958) - goo 映画

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わたしの好きな黒澤映画(隠し砦)

「隠し砦の三悪人」

この映画を初めて見たのは、ぶろぐるが大学生の時。

浅草六区の「浅草東宝」のオールナイトだった。

高校時代、「用心棒」にハマり、「七人の侍」でトドメをさされたぶろぐる、当然のごとくオールナイトに行った。

客層は、コテコテの黒澤ファンももちろんいたが、明らかに一夜の宿を取ろうとするホームレスのおじさんも多かった。

(余談だけど、ぶろぐるの教職員研修で、講師の方が「この中で黒澤明の『生きる』を見たことある人?」と言われたとき、ぶろぐるを含めてたった2人しか手をあげなかったのはちょっとショックだった。見とけよ、一度くらい)

前置きはそれぐらいにして、「隠し砦の三悪人」。

連続活劇の大傑作。一言で言えば。

あらすじは説明すると長くなるので、こちらをクリックしてください。

隠し砦の三悪人(1958) - goo 映画
隠し砦の三悪人(1958) - goo 映画

黒澤映画はビデオやDVDで何度もリプレイしたくなる場面がいっぱいあるが、この作品では冒頭の「捕虜大脱走」の場面がまずリプレイ対象だ。

捕虜たちの不穏な動きを暗示する佐藤勝の音楽が流れる中で、城跡で雑魚寝の捕虜と見張り役の足軽たち。この静かな場面から一転! かがり火が次々と倒され、捕虜たちが一斉に蜂起する。

たちまち取り囲まれ、圧倒される足軽たち。城門を破って、外に出る捕虜たち。それをあおり気味にとらえているカメラ。石段を駆け下りる捕虜たち。

途端に、ダーン、ダーン! と鉄砲の音。次々と倒れる捕虜。

下から鉄砲を撃ちまくる足軽。

上から石や木切れを投げつける捕虜。

次第に足軽が圧倒され、せきを切ったように駆け下りる捕虜。

その中で、千秋実と藤原釜足の邂逅シーンがあるのですが。

まず、このシーンにしびれてしまう。

それから、超有名な「馬上の激闘」シーン。

騎馬武者たちに正体がばれてしまった雪姫たち一行。

番所に知らせに行く2騎を追う真壁六郎太。

「おうりゃーっ!」と、雄たけびをあげ、両手で刀を構え、猛然と騎馬武者に追いすがる六郎太。

そして追い抜きざまにまず一人斬って捨てる。

先頭を走る騎馬武者にぐんぐん詰め寄る六郎太。

騎馬武者対六郎太。馬で全力疾走しながらの、槍対刀の切り合い。

全力疾走する馬の脚と、馬上でチャンチャンバラバラする騎馬武者と六郎太。

ついに六郎太が、騎馬武者をしとめる。騎馬武者の落馬のしかたがはんぱじゃなくすごい。

このへんの描写は、全く劇画そのもの。

六郎太が騎馬武者を追うシーンは、カメラが六郎太や騎馬武者にピントを合わせているので、背景が流線になってしまっている。そう、マンガでおなじみのあれ。

漫画家に黒澤ファンが多いのもうなずける気がする場面。

実際ぶろぐるも、自作のマンガで、この場面を意識して描いたことがある。

黒澤のすごさって、テーマ性がどうとか、ヒューマニズムがどうとかというより、「男ならあんな場面を作ってみたい!」と思わせるところにあるんじゃないか。

そう思いたくなるシーン、他にもいっぱいありますが、今日はこのへんで。

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犬神家の一族(2006)を観る

ちょうど今、「犬神家の一族」(2006年版)をTBSの特別企画で観終えたところです。

感想を一言、「オリジナル版と同じじゃん」

バカにしてるわけではないです。むしろ褒めてる。

いやあ、隅から隅まで再現するとは恐れ入りました。

ここまでくると、単なるリメイクというより、新作をもう一本作ったと言ったほうがいいでしょう。

旧作のファンでも、すんなり受け入れられる内容になってたと思います。

でも個人的には「犬神家」より「悪魔の手毬唄」のほうが好きですね。

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市川崑監督死去

遅きに失した感もありますが、改めて市川崑監督に合掌。

と言いながら、市川監督の映画は半分も見てません。

見た映画っていうと、そうですね、「ビルマの竪琴」「鍵」「太平洋ひとりぼっち」「東京オリンピック」「股旅」「犬神家の一族」以下の金田一シリーズといったところですか。

ごめんなさい。「金閣寺」も「おとうと」も「細雪」も見てません。ビデオには録画してあるのですが。

これを機に、じっくり見ます。

ぶろぐるにとって、市川監督は「芸術家の顔した職人」というイメージが強いです。

監督のカメラワークって、かなり独特のものがありましたね。一目見て「市川監督だ」とわかるくらいに。

例えば、ロングショットに、ちょっとだけ登場人物のアップを挿入したりとか。

それと、タイトルバックのあの独特の字体。誰もが思うことでしょうが、「エヴァ」のタイトルバックを見たとき、「市川崑だ!」と心の中で叫んでしまいました。

あの、黒字に白の、かくっと曲がった明朝体。

金田一シリーズって、結構おどろおどろしいイメージがありますが、実はコミカルな場面も多いですね。象徴的なのが、加藤武の「よし、わかった! 犯人は○○!」。

ちなみに、ぶろぐるが一番好きな市川映画は、「東京オリンピック」。

普通この手の作品は、自国の選手の活躍ぶりをとらえて終わりになるものですが、それだけに終わらず、選手たちの人間性に入り込もうとする作り手の姿勢が好きでした。

それこそ、メダルを取った選手から、記録に残らないほどの名もない選手たちまで。

カメラはじーっくりと追いかけます。

まさに「人間賛歌」。

レニ・リーフェンシュタールの「民族の祭典」「美の祭典」と並ぶ傑作。

今じゃこんな映画は撮れないでしょうね。その意味でも一見の価値あり。

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キネマ旬報ベストテン

2007年のキネマ旬報のベストテンが今朝の新聞に出てました。

1位『それでもボクはやってない
2位『
天然コケッコー
3位『
しゃべれども しゃべれども
4位『
サッド ヴァケイション
5位『
河童のクゥと夏休み
6位『
サイドカーに犬
7位『
松ヶ根乱射事件
8位『
魂萌え!(たまもえ)
9位『
夕凪の街 桜の国
10位『
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

周防正行監督 3度目の一位「それでもボクはやってない」。これは大体予想通り。

2位以下は、はっきり言って、「こんなの上映されてたっけ?」と言いたくなるような映画が多かったです。

2位の「天然コケッコー」なんかそうだし、3位の「しゃべれども しゃべれども」などは、「そういえばテレビで宣伝ぽいのやってたよね」と思った程度。

ちょっと意外に思ったのは、5位の「河童のクゥと夏休み」。ジブリ以外でベストテン入りしたアニメはこれが初めてじゃないか。と思ったら、監督が傑作の誉れ高い「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」の人だったので納得した。

それにしても、原作ものが多いね。しかも最近のが。

「サイドカーに犬」「魂萌え!」「夕凪の街  桜の国」・・・最近のベストテン作品って、思いっきり原作の力に寄りかかっているように見えるのはぶろぐるだけだろうか。

もっと作り手のパッションを感じさせるような作品が見たい。(でも「松ヶ根乱射事件」は見てみたいけど)

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椿三十郎ふたたび

やっぱり・・・というべきか。

森田版「椿三十郎」が意外に振るわないそうですね。「続三丁目の夕日」は仕方ないにしても、「恋空」や「マリと子犬の物語」に観客動員で負けるというのはひどい。

現物見てないから、おもしろいかつまらないかは何ともいえないですけど。

それにしても何かの偶然かな。昭和30年代を舞台にした「三丁目の夕日」が大ヒットして、その昭和30年代に大ヒットした「椿三十郎」(のリメイク)がコケるというのは。これって、「昭和30年代」という風景はウケるけれども、その風景の中心にいたはずの「映画」は現代の人たちにウケないってことかな。

でも映画ファンなら誰でも知っているとおり、昭和30年代は映画が娯楽の王様で、洋の東西を問わず、傑作名作が目白押しの時代だったんだぞ。

ぶろぐる的には、この頃の映画の良さがわからなくて、何の映画ファンか! と思いたくなります。

ところで、「椿三十郎」。

実家に帰ったら、さっそく映画館で見てみることにしよう(ぶろぐるの住んでいるところは映画館なんてないからね)。

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映画好きなのですが

ぶろぐるは映画を見るのが大好きです。

学生時代から現在まで、古今東西いろいろな映画を見てきました。

そんなぶろぐるですが、最近の映画はぜんぜん見てません。

特に邦画はまったく見てません。というより、見る気がしません。

別に邦画が嫌いなわけじゃないんです。むしろ大好きなほうで、黒澤、小津、成瀬、木下、溝口・・・といった名作定番コースはいうにおよばず、わりと最近の作品までマメに見てたつもりです。

ところがだんだん、邦画に魅力を感じなくなってきた。

今年の邦画で、見たいと思うのは「それでもボクはやってない」「殖の森」「かもめ食堂」「椿三十郎」ぐらいなもので。

人気の小説とかコミックの映画化は、どういうわけか見たくない。

なぜって、原作の人気におんぶにダッコなのがミエミエだから。

それと、製作者の意気込みというか、熱意というか、そういったものがぜんぜん伝わらないから。

「とりあえず、旬の原作に、旬のイケメンタレントを出しといて、あとはお涙頂戴にもっていけばそれでいいか」という意図が鼻について仕方ない。

そりゃ昔も原作のある映画は腐るほどありました。いわゆる「巨匠」クラスの監督でも、全作品がオリジナルだった人は皆無といっていいでしょう(小津安二郎だってそうだったと思う。間違ってたらごめんなさい)。でも、そういった映画たちと、今の映画とは、雲泥の差がある。志の違いだと思うのです。

原作に忠実に作るにしろ、監督独自の解釈があるにしろ、あるいはオリジナルの作品にしろ、かつての映画には、監督たちの個性や持ち味がとてもよく出ていた。「この原作を映画化したくて仕方がない!」という気持ちが画面のそこここからにじみ出ていた。だから多少のアラはあっても、結構楽しめた。ちょうどあれですね。職人肌の料理人が、「手塩にかけて作ってみました!」という料理を食べてるような感覚に似てる。

それにひきかえ今の映画は、ハリウッドの超大作も含めて、ファーストフードのメニューを食べて、それで「そのうまさに感動しろ!」って煽られているような気がして、ぶろぐるはそこのところが気に食わないのです。

そんな映画を見て、「今まで見た映画で一番感動した」とテレビで言っている若い人たちを見ると、「ちょっと待て! この程度の映画でそんなこと言うな!」と言いたくなるわけです。

そんなこんなで、ぶろぐるはあんまり最近の邦画に魅力を感じません。中には「見てみたいな」という作品もありますが、それが年々少なくなっているような気がします。

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椿三十郎によせて

今日から公開が始まりましたな、「椿三十郎」

黒澤フリークのぶるぐるも初日に見に行きたかったのですが、打撲で動けないのと、

金がない(笑)。

ゆえに、まだ見てませんが、ネット上の評判は必ずしも悪くないそうですな。

欠点もいろいろあるそうですけど。

映画は自分で見ないと意味がありませんので、前評判は参考程度に聞いとくとしまして。

次の休日に見に行くとしよう。

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